日本人がもっとも多くかかっている肝臓病は何だと思われますか?
おそらく「脂肪性肝疾患」と思われます。みなさんが言う「脂肪肝」もこれです。
「脂肪肝」と言われてイメージするのは、食べ過ぎ、肥満、運動不足あたりではないでしょうか?
もちろん、間違いではありませんが、実は「鉄」が悪さをしていることが
わかってきています。脂肪肝の方の多くは、ほとんど鉄過剰の状態になっており
脂肪肝を治すには、鉄制限が必要です。現在、鉄を体から減らす飲み薬は
残念ながらありません。ですので、まず鉄の多い物を食べないようにします。
「レバー」「シジミなどの貝類」「内臓をそのまま食べる小魚」
などは何となく鉄が多そうですね。意外なのは「卵の黄身」「カレー」がかなり多いです。
肝臓外来で、栄養士による「鉄制限食指導」を行ないます。
検診でひっかかったあなた!しっかり対策しましょう!
2014年11月13日更新
治験って知っていますか?開発中の薬や市販後にいろいろ問題がないかレポートし、メーカーの製品開発や安全チェックに貢献する事です。
今回は製品化後の市販後調査ですが、先日旭化成との契約数が終了し、クラークさん、看護師さん、臨床工学技士さん、薬剤師さんもレポートを手伝ってくれましたので、10月29日に、慰労の食事会をしました。
お店はキャフェ・ド・モザ(http://cafedemoza.com/)です。
おいしかったね。そして皆さんおつかれさまでした。
2014年11月5日更新
9月に発売になった飲むだけでなおすC型肝炎のお薬(ダクルインザ+スンベプラ)を使っている方は、垣内顧問のみえ消化器内科http://www.miesho.com/の症例とあわせると約40人くらいになりました。
使用後1~2ヶ月の副作用ですが、お一人肝障害にて中断がありますがすぐに回復しました。その他は一過性の微熱が5人程度でましたが、そのまま継続しており、現在までほとんど問題はおきていません。ただし、肝臓学会等から慎重に使うべきとの勧告がありますので現在も2週間毎の通院が義務付けられています。治療前GPT(ALT)が120 IU/Lと異常値だった患者さんは、1ヶ月後16 IU/Lと劇的に下がり、今までで一番いい結果と喜んでおられました。
なお、先日新聞やネットで「C型肝炎薬で3人が黄疸などで死亡」という報道がありましたが、これはソブリアードという別の薬のことです。
2014年11月1日更新