最近、脂肪肝に遺伝的因子があることが報告されています。
patatin-like phospholipase domain containing 3 geneというなんとも長い名前の遺伝子ですが、業界では「PNPLA3」遺伝子といわれ、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)とNAFLDがない人の遺伝子を比較すると、この遺伝子のある部位の変異率がNAFLDの人は高かったというものです。
どんなに生活習慣に気をつけていても簡単に脂肪肝になりやすい人もいれば、適当でも脂肪肝になりにくい人がいるということになってしまいます。
まあこればかりは仕方ありませんが、脂肪肝は治療しなければいけない病気と認識されていますので、脂肪肝になりやすい体質をお持ちの方は、簡単に結果が出なくても心折れる事なくじっくり向き合っていくしかありません。
2016年12月27日更新
今年も残り少なくなり色々なことが思い出されます。
先月社員旅行としてタイのバンコクを訪れ、女性職員はエステやスパでお肌に磨きをかけてより美しくなり、男性職員は象や蛇と戯れる者もおりました。当たり前の事ですが、タイにいてもLINEやネットで日本の用事を簡単に済ませる事ができて驚いていました。
母国語はもちろんタイ語ですが、お店、タクシー、道行く人が日本人より結構英語ができるのを感じた職員がいました。単に楽しむだけでなく刺激になったようですね。今後は日本の地方でもツーリストのみならず、ビジネスのお客様もお迎えする事が次第に多くなると思っています。職員の皆様には世界はよどみなく動いていて、常時ライバルやコラボの相手になりうるので瞬時の情報収集が必要との感覚を持ってほしいと思います。
2016年12月20日更新
日本肝臓学会東部会に参加しました。
ウイルス性肝炎の話題についてはやや峠を超えたといった感じでしょうか。その分、脂肪肝のような代謝性肝疾患に議論の中心が移ってきてます。
脂肪肝や肝硬変の患者さんで血糖コントロールが悪い場合は、肝臓がんを発症する率が高く、肝臓専門医は糖尿病の治療についても詳しくならなければならないとアナウンスされています。その一方で、糖尿病だけと思われた患者さんが脂肪肝などの肝疾患を潜在的にかなり合併しているようです。
糖尿病専門医だけに診てもらっている場合より、肝臓専門医も併診している場合の方が、肝臓がんが見つかる場合は比較的早期発見となるようで、糖尿病の方も6ヶ月ごとのエコーやMRIなど画像検査はすべきだと提言される先生もいました。
2016年12月12日更新