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四日市消化器病センター

〒512-1203三重県四日市市下海老町字高松185-3
電話番号:059-326-3000
午前/8:30~11:30
午後/14:30~17:30
休診日:土日曜・祝日

医師ブログ

消化器病学会東海支部例会で、肝硬変の腹水治療についての演題を発表しました。

消化器病学会東海支部例会
今日は消化器病学会東海支部例会で、肝硬変の腹水治療についての演題を発表しました。
しかし、演者のかたは20代から30代の若い先生がほとんどで、もう私が支部例会に発表するのは
場違いなのかな~と感じざるを得ませんでした。最近はどうしても法人理事としての仕事が優先されてしまいます。
臨床医、研究者としての業務はもともと嫌いなわけではありませんでしたので、寂しさを感じる事も正直あります。
それだけ、若い先生が育ってきており、喜ばしいと感じなければならないんですが‥

2016年11月21日更新

JDDW in KOBEで発表してきました。

JDDW in KOBE
まず11/3の井谷医師の演題「非アルコール性脂肪化肝疾患(NAFLD)におけるSGLT2阻害薬の有効性の検討」ですが、
会場の反応も大きく脂肪肝炎の治療として今後飲み薬のSGLT2阻害薬が主役になる可能性を充分感じました。
11/4の私の演題「肝硬変・肝臓癌における難治性胸腹水に対する多施設前向き研究による腹水濾過濃縮再静注法(CART)の有効性及びトルバプタン併用による穿刺回数減少の試み」ですが、総合討論で利尿メカニズムなどを同じセッションの先生と議論になり、発表後に共同研究のお誘いもありたいへん有意義なものになりました。その他、トルバプタンの有効性の評価が各施設でまちまちなのが問題でしたが近いうちに統一された見解が出そうです。
JDDW in KOBE
JDDW in KOBE

2016年11月7日更新

病院長とESDをしました。

blog161102ESDとは「内視鏡的粘膜下層剥離術:Endoscopic Submucosal Dissection」の略語で、胃や大腸のがんやポリープは最も表面にある「粘膜」から発生するため、胃カメラや大腸カメラで消化管の内腔から粘膜の下までをポリープの形に合わせて電気のはさみやナイフで剥離し、病変を一括切除するという治療法です。
胃で2006年、大腸で2011年より保険治療が可能になり、次第に症例数が増えています。

それまではEMR(内視鏡的粘膜切開術:endoscopic mucosal resection)という、スネアという輪っかでポリープの首を切るように治療していましたが、切除できるサイズに限界があり、ある一定以上の大きさの病変になるとしばしば分割切除になり、腫瘍が残って再発することが問題となっていました。EMRはいわゆるキノコ型のような根っこのあるポリープには強みがありますが、今日のような平らな横に広がるポリープはやや苦手とする所です。

ESDのおかげで、かなり大きな病変でも、おなかを開けずに内視鏡での治療が可能となりました。

2016年11月2日更新