ESDとは「内視鏡的粘膜下層剥離術:Endoscopic Submucosal Dissection」の略語で、胃や大腸のがんやポリープは最も表面にある「粘膜」から発生するため、胃カメラや大腸カメラで消化管の内腔から粘膜の下までをポリープの形に合わせて電気のはさみやナイフで剥離し、病変を一括切除するという治療法です。
胃で2006年、大腸で2011年より保険治療が可能になり、次第に症例数が増えています。
それまではEMR(内視鏡的粘膜切開術:endoscopic mucosal resection)という、スネアという輪っかでポリープの首を切るように治療していましたが、切除できるサイズに限界があり、ある一定以上の大きさの病変になるとしばしば分割切除になり、腫瘍が残って再発することが問題となっていました。EMRはいわゆるキノコ型のような根っこのあるポリープには強みがありますが、今日のような平らな横に広がるポリープはやや苦手とする所です。
ESDのおかげで、かなり大きな病変でも、おなかを開けずに内視鏡での治療が可能となりました。
2016年11月2日更新