この瓶にはいった緑色の点滴は
『アルブミン』という製剤です。
このアルブミン、肝臓の患者さんの多い
四日市消化器病センターでは頻繁に使われます。
アルブミンはアミノ酸から
肝臓で合成されるタンパク質で、
肝硬変の患者さんはアルブミンの合成能が落ちており
血中アルブミンも少なくなります。
アルブミンは血管内の浸透圧をあげて
水分を血管に引き込むという役割も果たします。
腹水が溜まったり、足の浮腫がひどい場合に
このアルブミンを点滴したのち、
利尿剤と併用すると効果的です。
また、腎不全で透析中の患者さんも
濾過膜を通してアルブミンが逃げてしまい
アルブミン値の低い患者さんも多くいます。
四日市消化器病センターでは
肝硬変を患った透析患者さんも
けっこういらっしゃいますが、
アルブミンがなかなか増えないため
腹水がたまりやすく、
水分コントロールに気をつかって
治療させていただいてます。
アルブミン製剤は高価で、保険上もルールがあります。
投与2日前までの採血でアルブミン値が3.0未満を確認、
1日に2本まで、3日まで連続できる
1ヶ月の使用上限は合計6本まで
というルールもあります。
かなり複雑ですね。
なお、腹水穿刺した日に限っては
上記の基準に当てはまらなくても
アルブミン点滴を併用することが標準治療になり、
2本までの投与が認められるように
最近ルール改定されました。
今回は、腹水に含まれるアルブミンを
再利用する治療CART(カート:Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy)
腹水濾過濃縮再静注法により
https://www.cart-info.jp/cart/
ご自身のアルブミンを戻すとともに、
献血製剤のアルブミン点滴も行ないました。
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2025年02月20日更新