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四日市消化器病センター

〒512-1203三重県四日市市下海老町字高松185-3
電話番号:059-326-3000
診察時間
午前/9:00~11:30
午後/15:00~16:30
休診日:土日曜・祝日

医師ブログ

【肝硬変の患者さんが直面する食道静脈瘤破裂を回避する治療】

四日市消化器病センターの

肝臓内科に通院される方の中には

肝硬変という状態になっている

患者さんが多く見られます。

 

肝硬変になると、肝臓に栄養をおくる

門脈という血管の圧力が高まり

食道にある静脈まで波及し

破れてしまうことがあります。

スタッフ間では

『バリックスのラプチャー』

と言ってますが、

いわゆる食道静脈瘤の破裂により

大量の吐血からショック状態になり

命にかかわる状態になってしまいます。

これを防ぐために、肝硬変の患者さんには

定期的に胃カメラを受けてもらい

食道静脈瘤に血マメができた頃合いで

内視鏡手術をします。

 

今回、食道静脈瘤をフードのついた

胃カメラで吸引し、その根本を輪ゴムで括る

『内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)』

を行いました。

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田中医師と内視鏡センターの

看護師さんや技師さんが

阿吽の呼吸で、

輪ゴムを数箇所程度

かけていきます。

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術者間とタイミングが悪く、

中途半端に輪ゴムを括ると、

かえって大出血になって

しどろもどろになりかねません。

なので、意外に緊張する治療です。

 

 

熟練のスタッフさんたちと

息もぴったりで完遂しました。

 

 

なお、縛られた静脈瘤は

1週間以内を目処に

輪ゴムと共にころっと落下し、

その部分は、綺麗な粘膜に生まれ変わって

食道静脈瘤が消えるということになります。

 

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2025年01月18日更新