9月1日は防災の日で、もう過ぎてしまったのですが、新病院を設計する上での私なりのこだわりがありました。
東日本大震災の津波による被害はまだ記憶に新しい所ですが、幸い当院は四日市でも丘陵地帯にありますので、ここまで津波がやってくることはないと思っています。
しかし、東南海地震の震源地として三重県の可能性はよく話題になります。
設計に携わっている間、病院が火事になったら入院患者さんの避難をどうしようと考え続けた答えが「医療は1階で完結しよう」と思った事です。エレベーターが止まり、車いす、寝たきりの方が自分で降りる、またはスタッフが患者様を搬送するのは、いくら訓練されていても時間を要したり、パニック状態では困難を極めると思っています。
「とにかく窓から逃げ出せば命だけは助かる」そう考えて患者様が2階を利用しなくてもいい病院にしました。
なお、2階には会議室、職員室、更衣室、社員食堂などあります。
2017年09月9日更新