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四日市消化器病センター

〒512-1203三重県四日市市下海老町字高松185-3
電話番号:059-326-3000
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午後/14:30~17:30
休診日:土日曜・祝日

医師ブログ

【肝硬変患者さんは身体障がい者の認定を 受けられる可能性がありますよ

肝硬変の患者さんで、
まだご存知のないかたも
いらっしゃるかもしれないと思い、
改めて
『肝硬変』と『身体障がい者の認定』について
概要を書きます。
(詳細は
三重県のサイト
https://www.pref.mie.lg.jp/SHOGAIC/HP/000124288_00001.htm
などを見てくださいね)
古くは、平成22年4月、肝機能障害の
Child-Pugh分類の3段階(A・B・C)のうち、
もっとも重篤な分類C(10点以上)の場合、
3ヶ月の治療、観察期間を経過しても
分類Cのままだった場合に認定を
受けられることになっていました。
(ただし、アルコール性肝硬変の場合は
半年以上の禁酒に成功していることが証明
されなければなりませんが)
その後、平成28年4月1日より認定基準が見直され、
分類Cよりやや軽い分類B(7点以上)も対象となり、
さらに1 級、2 級の要件も緩和され、
社会的サービスを受けられる内容も
手厚いものになっています。
『ちょっと重たい肝硬変の患者さんは
国が生活のヘルプをしますよ!』
って制度があるんです。
肝硬変の患者さんにとっては朗報ですね。
基本的には
患者さんからの自己申告から
申請の手順に進みます。
病院の肝臓外来にはポスターがあるんじゃないかな?
そして医師が作成する申請書
まあ、肝硬変は症状がでないかたも
多くいらっしゃいますので、
基準に達していても
『こんな制度!知らなかった』
と気がつかれるパターンもありますね。
まだ認定をうけていらっしゃらない
肝硬変患者さんは
一度主治医に相談してみては
いかがでしょうか?

2021年01月22日更新