現在、治療の進歩でC型肝炎ウイルスをもっている方が急速に減っている一方で、ウイルスを消したのに肝臓ガンになっちゃったという方がちらほらといらっしゃいます。最近当院でおこなった肝臓がんの手術のときの資料ですが、意外とC型肝炎ウイルス消失後の発がん者が多いのがわかります。発がん率は下がるものの、まったくウイルス感染のなかった人よりは発がん率が高いのです。治ったとおもって病院に来なくなる方が一番心配です。
ウイルスが消滅した後も、肝臓がんの早期発見のため、エコーなりMRIなりを行なう必要があります。
(図のなかSVRというのはC型肝炎が消滅して6ヶ月以上再発していなかったという方です)
2019年01月18日更新